ケニア、エボラ出血熱の新規感染確認されず、293件検査で拡大阻止に全力
保健省によると、今回の293件の検査は濃厚接触者を対象としたもので、陽性となったのは亡くなった男性の検体のみだった。
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ケニア保健省は11日、「エボラ出血熱」の感染が疑われる事例を対象に293件の検査を実施した結果、新たな感染者は確認されなかったと発表した。同国では10月6日、コンゴ民主共和国から帰国した男性(ケニア国籍)のエボラ感染が確認され、同国初の感染事例となった。男性は10月5日に首都ナイロビの医療機関で死亡した。当局は感染拡大を防ぐため、接触者の追跡や検査体制の強化を進めている。
保健省によると、今回の293件の検査は濃厚接触者を対象としたもので、陽性となったのは亡くなった男性の検体のみだった。新たな感染が見つからなかったことは封じ込めに向けた前向きな兆候だが、潜伏期間中の感染者を見逃さないため、監視活動の継続が必要となる。
男性は7年間コンゴで生活し、ウガンダを経由してケニアに入国した。発症後に複数の医療機関を受診していたとされ、感染確認を受けて保健当局は家族や医療従事者、同じ航空便の乗客らの接触状況を調べている。感染者との接触が疑われる人々については、一定期間の隔離と健康状態の監視を通じて、二次感染の早期発見を目指す。
今回の感染は、コンゴ東部を中心に続くエボラ流行と関連している。同国では感染拡大が続き、医療体制への負担や治療へのアクセスの難しさが封じ込めの障害となっている。ケニアへの感染流入は、国境を越えた人の移動が周辺国の公衆衛生にも影響を及ぼすことを改めて示した。
エボラウイルスは感染者の血液や体液、汚染された物品などとの直接接触によって感染する。重症化すると致死率が高くなる一方、早期の隔離や接触者追跡、適切な感染防護措置によって感染拡大のリスクを抑えられる。
ケニア当局は検査と監視を続けながら、国際機関とも連携して感染封じ込めを進める方針だ。293件の検査で新規感染が確認されなかったものの、流行が続く地域との往来があることから、今後も警戒態勢の維持が重要となる。
