トランプ氏、ロシアとウクライナが「エネルギー停戦」で合意と発表、詳細不明
ロシアとウクライナは2022年2月の全面侵攻以降、発電施設や製油所などの重要インフラを相互に攻撃してきた。
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トランプ(Donald Trump)米大統領は11日、ロシアとウクライナがエネルギー施設への攻撃を停止する「エネルギー停戦」で合意したと発表した。ただし、合意の具体的な条件や履行方法は明らかにせず、ロシア側からも公式な反応はない。トランプ氏は自身のSNSに「停戦は直ちに発効する」と投稿し、双方に合意を破らないよう求めた。
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は11日、トランプ氏が発表した停戦を支持すると表明した。一方で、ロシアも合意を受け入れることが重要だと強調し、米国側から詳細な説明を待っていると明らかにした。
ゼレンスキー氏はロシアがウクライナのエネルギー施設への攻撃を停止すれば、ウクライナもロシアの製油所への攻撃を停止する用意があると説明し、トランプ氏にロシアへの働きかけを求めていた。
ロシアとウクライナは2022年2月の全面侵攻以降、発電施設や製油所などの重要インフラを相互に攻撃してきた。エネルギー施設への攻撃は電力供給や燃料生産を妨げ、軍事作戦だけでなく市民生活や経済活動にも深刻な影響を及ぼしている。今回の合意が履行されれば、冬を前にエネルギー供給の安定につながる可能性があるが、停戦の範囲や監視体制は依然として不透明だ。
今回の発表を巡っては、トランプ氏とゼレンスキー氏の対立も背景にある。トランプ氏は10日、ゼレンスキー氏が戦争終結に十分取り組んでいないと主張し、ウクライナには新たな大統領が必要との見解を示した。これに対し、ゼレンスキー氏はロシアが60日間の全面停戦に応じれば、大統領選挙を実施できると述べた。ただし、ウクライナでは戒厳令下の選挙が憲法上認められておらず、安全確保や国外避難民への対応など課題も多い。
一方、戦闘は激しさを増している。ウクライナ軍によるロシア国内のヤンデックスのデータセンターへの無人機攻撃では施設が損傷し、複数国で配車やオンラインサービスに障害が発生した。また、ロシア軍によるウクライナ南部ザポリージャ州への攻撃では子供を含む23人が死亡した。
東部ハルキウ州では11日も攻撃が続き、消防や警察が対応に当たっている。
停戦合意の実効性は、双方が攻撃停止を順守するかどうかにかかっている。具体的な条件が示されないままでは、合意の範囲を巡る認識の食い違いや、相互不信による再攻撃の危険も残る。トランプ政権が詳細を明らかにし、ロシアとウクライナ双方の正式な対応を確認できるかが、今後の焦点となる。
