インド当局、「ゴキブリ人民党」の指導者を解放、選挙管理委員長の辞任要求、抗議デモ続く
今回の抗議の発端は、2025年以降に進められてきた有権者名簿の見直しだ。
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インドで若者の支持を集める風刺政治団体「ゴキブリ人民党(CJP)」の指導者らが11日、拘束から解放された。
創設者のアビジート・ディプケ(Abhijeet Dipke)氏ら3人は解放後、有権者名簿の改訂をめぐる政府への抗議を続ける姿勢を示し、改めて選挙管理委員長の辞任を求めた。10日のデモでは警察が大規模な取り締まりを実施し、首都ニューデリーで2000人以上が拘束される事態となった。
解放されたのはディプケ氏と広報担当の2人。弁護士によると、3人は今後1年間、公共の平穏を乱さないことを条件に釈放された。ただし、この条件が抗議活動への参加をどの程度制限するのかは明らかになっていない。
3人は10日、ムンバイからニューデリーに到着した航空機内で警察に拘束された。3人は選管トップのクマール(Gyanesh Kumar)委員長の辞任を求めるデモを主導する予定だった。釈放後、ディプケ氏はモディ(Narendra Modi)首相を厳しく批判。広報担当も支持者に対して、街頭での抗議を続けるよう呼びかけた。
今回の抗議の発端は、2025年以降に進められてきた有権者名簿の見直しだ。当局は1億3000万人以上の有権者を名簿から削除したとされる。これに対し野党は改訂が政治的な意図に基づき、モディ氏率いる与党・インド人民党(BJP)に有利に働く可能性があると主張している。一方、政府と選管は不正疑惑を否定し、重複登録者や投票資格のない人を除外するために必要な措置と説明している。
警察は10日のデモに先立ち、ニューデリー各地で厳重な警備態勢を敷いた。鉄道の運行が取りやめられ、地下鉄駅も閉鎖されたほか、一部地域ではインターネット通信も遮断された。拘束者の大半は10日夜までに解放されたが、11日にも小規模なデモが各地で発生し、警察が再び参加者を拘束した。
ゴキブリ人民党(CJP)は最高裁判所長官が失業中の若者をゴキブリになぞらえた発言をきっかけに、オンライン上の風刺運動として始まった。7月には試験をめぐる不正疑惑への抗議を通じて教育相の辞任につながり、モディ政権にとって異例の政治的打撃となった。
最高裁判所は11日、拘束などをめぐる申し立てを審理し、平和的に集まる抗議参加者が違法に拘束されないよう当局に求めた。名簿改訂への不信と、政府による抗議活動への対応をめぐる対立は続いており、CJPが今後どこまで支持を広げるかが焦点となる。
