◎マリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。
マリ、首都バマコ、陸軍の兵士(Getty Images)

西アフリカ・マリの地元当局は11日、イスラム過激派の待ち伏せ攻撃で陸軍兵士6人が死亡、9人が負傷したと明らかにした。

AFP通信によると、事件は首都バマコ郊外の町で8日に発生。イスラム過激派とみられる武装集団が陸軍のパトロール部隊を急襲したという。

AFPは地元当局者の話として、「テロリストの待ち伏せ攻撃で兵士6人が死亡、9人が負傷した」と伝えているが、それ以上の詳細は明らかになっておらず、犯行声明も出ていないようだ。

この地元当局者によると、パトロール部隊はテロリスト数人をその場で射殺したという。

マリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。

マリ軍は2012年から近隣の同盟国およびフランスと共に過激派を取り締まってきた。この紛争に巻き込まれ難民になった民間人は数百万人、死者は1万人以上と推定されている。

2020年のクーデターで政権を握った軍政はフランスと距離を置き、ロシアとの関係を強化している。

一方、マリ中部のバーで9日夜、ロシア人2人を含む複数人が手榴弾の爆発に巻き込まれ死亡した。

AFPは警察筋の話しとして、「ロシア兵インストラクターが手榴弾の扱いを誤り、爆発した」と伝えている。

軍政は昨年、ロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、過激派掃討作戦を本格化させた。この地域で活動するワグネルの傭兵は過激派だけでなく民間人も虐殺したと告発されている。

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