マリ過激派が国軍の車列を襲撃、死傷者多数、詳細不明
犯行声明を出したのは国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「イスラム・ムスリムの支援団(JNIM)」とトゥアレグ系分離主義勢力「アザワド解放戦線(FLA)」で、両組織は共同作戦だったとしている。
が公開した写真(AP通信/FLA).jpg)
アフリカ西部・マリ共和国北部ガオで18日、国軍の車列がイスラム過激派と分離独立勢力による待ち伏せ攻撃を受け、多数の兵士が死亡または拘束された。軍事政権は襲撃があったことを認め、反撃を開始したと発表したが、死傷者数などの詳細は明らかにしていない。一方、武装勢力側は国軍に大きな人的・物的損害を与えたと主張している。
攻撃が発生したのは、北部アネフィスからガオへ向かっていた国軍の車列で、サハラ砂漠地帯を移動中だったとされる。車列には燃料輸送車両も含まれていたことから、補給任務中だった可能性が指摘されている。また武装勢力側はロシア政府系の「アフリカ軍団(Africa Corps)」の要員も車列に同行していたと主張しているが、マリ軍はこの点について言及していない。
犯行声明を出したのは国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「イスラム・ムスリムの支援団(JNIM)」とトゥアレグ系分離主義勢力「アザワド解放戦線(FLA)」で、両組織は共同作戦だったとしている。
FLAの報道官は声明で、多数の国軍兵士を殺害したほか、生存者を捕虜とし、装甲車を含む複数の軍用車両を破壊または鹵獲したと主張した。SNS上には兵士が投降する様子とされる映像も流れているが、真偽は不明である。
これに対し軍政は18日、現場周辺で精密攻撃を実施し、武装勢力の拠点3カ所を攻撃して複数の戦闘員を排除したと発表した。また、この反撃によって車列は包囲を突破し、目的地への移動を継続できたとしている。双方の発表内容には食い違いがあり、被害の全容は不明である。
マリでは近年、イスラム過激派とトゥアレグ系勢力によるテロや襲撃が相次ぎ、治安情勢は悪化の一途をたどっている。今回のように両勢力が共同で国軍を攻撃した事例は、軍政が統治する同国の治安をさらに揺るがす可能性が高い。
サヘル地域では武装勢力が勢力圏の拡大を図っており、国軍との衝突は今後も続く見通しだ。
-3.jpg)
