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マリ軍、反政府勢力の基地封鎖を突破、補給路確保、戦闘続く

軍は地上部隊と空軍による作戦を実施し、反政府勢力に大きな損害を与えたとしている。
2026年4月30日/マリ、首都バマコ、軍事政権を率いるゴイタ大将(AP通信)

アフリカ西部・マリの軍事政権は10日、北部の要衝アネフィスにある軍事基地を包囲していた反政府勢力の封鎖を突破し、基地への補給路を確保したと発表した。軍は地上部隊と空軍による作戦を実施し、反政府勢力に大きな損害を与えたとしている。一方、反政府勢力側は軍の発表を否定し、周辺地域で攻勢を維持していると主張しており、双方の説明は食い違っている。

アネフィスは北部キダルへ向かう交通の要衝であり、軍事・物流の両面で重要拠点とされる。近年は国軍がロシアの「アフリカ軍団(Africa Corps)」の支援を受けながら治安回復を進めてきたが、この数カ月でトゥアレグ系分離主義勢力「アザワド解放戦線(FLA)」が支配地域を拡大したとされる。今回の包囲も国軍の北部支配を揺るがすことを狙った作戦とみられている。

軍の声明によると、包囲突破作戦では複数の車両や武装勢力の拠点を破壊し、部隊が基地への進入に成功したという。これに対しFLAは、軍が一時的に基地へ到達したとしても周辺地域の支配権は依然としてFLA側にあり、国軍は継続的な攻撃に直面していると主張した。国営メディアによると、現地の状況は不明、立ち入り不可とのこと。

マリでは2020年と21年の軍事クーデターを経て軍政が支配を確立し、旧宗主国フランスとの関係を断絶、ロシアとの関係を強化してきた。しかし、治安情勢は安定せず、トゥアレグ系勢力に加え、国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「イスラム・ムスリムの支援団(JNIM)」も各地で活動を活発化させている。FLAとJNIMが連携して国軍を攻撃するケースも報告されており、軍政に対する圧力は一段と強まっている。

今回の戦闘は北部だけでなく中部や南部でも同時多発的に発生した波状攻撃の一環とされる。軍政は主要拠点の防衛に成功したと主張しているものの、反政府勢力は地方都市への攻撃能力を維持しており、戦闘の長期化は避けられないとの見方が強い。サヘル地域では武装勢力の活動が国境を越えて広がる中、マリの不安定化は周辺国にも影響を与える可能性がある。

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