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イギリス、バーナム新政権発足へ、無投票の公算大

バーナム氏は労働党の重鎮として知られ、保健相などを歴任した後、2017年からグレーター・マンチェスター市長を務めてきた。
2026年6月29日/イギリス、マンチェスター、バーナム下院議員(ロイター通信)

イギリスの与党・労働党のバーナム(Andy Burnham)議員がスターマー(Keir Starmer)首相の後任として次期党首に就任する公算が極めて大きくなった。労働党は党首選の候補者推薦手続きを進めており、9日の時点でバーナム氏は所属議員403人のうち322人の支持を獲得した。推薦締め切りは来週で、必要な支持数を確保しており、唯一の候補として無投票で党首に選出される可能性が高まっている。

バーナム氏への支持が一気に固まった背景には、対抗馬とみられていたカーンズ(Al Carns)議員が立候補を見送る意向を表明したことがある。まだ推薦手続きに参加していない議員もいるものの、多くがバーナム氏への支持を表明しており、党内では事実上、後継体制が固まったとの見方が広がっている。党首就任は来週にも正式決定し、その後、チャールズ国王(King Charles III)による任命手続きを経て7月20日にも首相に就任する見通しだ。

今回の党首交代はスターマー氏が6月に辞意を表明したことを受けたものだ。スターマー氏は2024年の総選挙で労働党を大勝に導いたものの、今年5月の統一地方選挙で労働党が大幅に議席を減らしたことで求心力が低下し、党内から指導部刷新を求める声が強まっていた。

バーナム氏は労働党の重鎮として知られ、保健相などを歴任した後、2017年からグレーター・マンチェスター市長を務めてきた。地方分権の推進や公共交通政策などで実績を積み、党内では中道左派を代表する有力政治家として高い知名度を誇る。市長として地域経済の活性化や公共サービスの充実に取り組んできた経験を生かし、停滞するイギリス経済の再建や生活費高騰への対応に期待が集まっている。

一方で、新政権には難題も山積している。財政制約の中で社会保障改革や防衛費増額を進める必要があるほか、移民政策や欧州連合(EU)との関係見直しなど、党内でも意見が分かれる政策課題への対応が求められる。また、イギリスでは過去10年間で首相交代が相次ぎ、政治の安定性を回復できるかどうかも焦点となる。圧倒的な党内支持を背景に発足する見込みのバーナム新体制が、国民の信頼回復と政権運営の安定化を実現できるか注目されている。

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