マラウイで燃料不足が再燃、給油所で車中泊する運転手、外貨不足深刻
商業都市ブランタイヤの給油所では、燃料を求める車両が列をつくり、運転手が一晩中順番を待っている。
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アフリカ南東部・マラウイで燃料不足が再燃し、給油を求める運転手がガソリンスタンドで夜を明かす事態となっている。燃料を確保できないタクシーやバイクタクシーの運転手は長期間にわたり営業できず、市民生活への影響が拡大している。
商業都市ブランタイヤの給油所では、燃料を求める車両が列をつくり、運転手が一晩中順番を待っている。運転手のハリー・ジム(Harry Jim)さんはロイター通信の取材に対し、給油を待つためにスタンド前で一夜を明かしたと語り、燃料危機の深刻さを訴えた。
普段はバイクで乗客を運び、生計を立てている男性もガソリンを入手できず、3週間にわたって仕事ができなかったという。燃料供給が再開しても、まずは収入が途絶えた期間に抱えた借金の返済に充てなければならず、生活再建は容易ではないと話した。
マラウイでは燃料不足が長年にわたって何度も繰り返され、2025年の選挙でも主要な争点となった。ムタリカ(Peter Mutharika)大統領が選挙で勝利した後、政府が燃料価格を引き上げたことで状況は一時的に改善したものの、今年2月に始まったイラン戦争を機に再び悪化した。
政府は危機の主因として外貨不足を挙げている。燃料の輸入には外通が必要だが、十分に確保できなければ、国際市場で燃料を調達しにくくなる。燃料不足は単なる給油所の問題にとどまらず、輸送や商業活動を停滞させ、所得の減少や債務の増加を通じて家計を圧迫する。
ムタリカ氏は経済の安定化に向けて国際通貨基金(IMF)から新たな融資を受けることを目指しているが、合意には至っていない。外貨不足への対応と燃料の安定供給を実現できるかが経済再建の課題となっている。
