マラウイ、電力系統向け大型蓄電池(BESS)の稼働開始、国内初
蓄電池は首都リロングウェで国営電力会社ESCOM(マラウイ電力供給公社)が運用を開始した。
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アフリカ南東部・マラウイで国内初となる電力系統向け大規模蓄電池(BESS)が稼働を開始した。設備容量は20メガワットで、太陽光発電による余剰電力を蓄え、需要が高まる時間帯に供給することで、慢性的な電力不足の改善を目指す。南部アフリカでは南アフリカとナミビアを除けば初の実用規模の蓄電池設備となる。
蓄電池は首都リロングウェで国営電力会社ESCOM(マラウイ電力供給公社)が運用を開始した。電力需要と供給の変動を調整する役割を担い、送電網の安定化や停電時間の短縮が期待されている。
マラウイでは7月時点で発電設備容量約580メガワットのうち約100メガワットを太陽光発電が占める。一方、発電の大半は水力発電に依存しており、近年は干ばつやサイクロンなど気候変動の影響で水力発電所の稼働率が低下し、深刻な電力不足が続いてきた。エルニーニョ現象による雨不足も重なり、計画停電が常態化している。
政府によると、国民の電力利用率は約25%にとどまっており、2030年までに70%へ引き上げることを目標としている。今回の蓄電池設備は日中に発電した太陽光エネルギーを夜間や曇天時にも活用できるようにすることで、再生可能エネルギーの導入拡大を後押しする重要なインフラと位置付けられている。
資金は国際的な官民連携組織GEAPP(Global Energy Alliance for People and Planet)」が支援した。同組織はこの事業によって約60万世帯が安定した電力サービスを利用できるようになると見込んでいる。医療機関や学校、小規模事業者など、停電による影響を受けやすい施設でも、電力供給の信頼性向上が期待される。
マラウイ政府は今後も蓄電池の整備を進める方針で、リロングウェ以外の2都市を含め、合計60メガワット規模の新たな蓄電池プロジェクト3件を計画している。再生可能エネルギーの活用と送電網の強化を両立させることで、電力不足の解消と経済成長の基盤整備を加速させたい考えだ。
