◎ミラドは今月1日、トリポリ西部の地区で車に乗っていたところを射殺された。
リビア東部、沿岸警備隊が拘束した移民(ロイター通信)

アフリカ北部・リビアの検察当局は7日、国内で最も悪名高い人身売買組織のリーダーとされる男を殺害したとして、民兵組織のリーダーとその側近を勾留するよう命じた。

それによると、この2人は先週、首都トリポリで国連安全保障理事会から制裁を受け、指名手配されていたアブデル・ラーマン・ミラド(Abdel-Rahman Milad)の殺害に関与したとみられる。

2人が逮捕された経緯は明らかになっていない。

検察庁は7日遅くの声明で、「捜査当局がこの2人がミラド殺害に関与した証拠を示したため、尋問後、2人を勾留するよう命じた」と明らかにした。

ミラドは今月1日、トリポリ西部の地区で車に乗っていたところを射殺された。

検察によると、ミラドと今回逮捕された民兵組織のリーダーはトリポリ西部の町ザウィヤ出身。ミラドはかつて、悪名高い沿岸警備隊を指揮していた。

両者とも2011年の革命後の混乱期に頭角を現した。

それ以来、同国は西部と東部に分裂。西部政府を率いるドベイバ(Abdul Hamid Dbeibah)首相と東部政府のバシャガ(Fathy Bashagha)首相の対立は政治的な行き詰まりを招き、混乱が収束する見通しは立っていない。

ミラドは西部政府の要職に就いていた。

スポンサーリンク