◎事故は6月30日夕方に発生。トラックが複数台の車と接触した後、市場に突っ込んだ。
2023年7月1日/ケニア、首都ナイロビの北西約200kmに位置するリフトバレー、大破したトラック(AP通信)

ケニアの警察当局は1日、首都ナイロビの北西約200kmに位置するリフトバレーで発生した大型トラックが絡む多重衝突事故について、これまで51人の死亡を確認し、32人が重軽傷を負ったと明らかにした。

地元警察によると、事故は6月30日夕方に発生。トラックが複数台の車と接触した後、市場に突っ込んだという。

リフトバレー警察の報道官はAP通信の取材に対し、「これまでに51人の遺体を収容し、残骸の中にはまだ多くの人が取り残されている可能性がある」と語った。

ケニア赤十字社は1日、「事故に巻き込まれた市民少なくとも32人が入院し、その一部は重傷」と報告。市民に献血を呼びかけた。

それによると、救助活動は大雨の影響で思うように進まず、大破した車両にまだ多くの人が取り残されているという。

地元のテレビ局は目撃者の話しとして、「トラックは幹線道路から逸脱し、歩行者をはねる前に複数の車両に衝突した」と伝えている。

トラック運転手の安否は不明である。

1日に現場を視察したルト政権の閣僚らは記者団の取材に対し、「同種事故を防ぐための対策を早急に策定する」と約束した。

ルト(William Ruto)大統領は自身のツイッターアカウントに哀悼のメッセージを投稿。犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、運転者に対し、安全運転を徹底するよう強く呼びかけた。

警察は24時間体制で捜索活動を行うとしているが、トラック運転手の安否や犠牲者の身元は明らかにしていない。

ケニア赤十字社は市内の病院に行方不明者を報告・確認する案内を設置している。

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