◎停電は25日遅くに発生。国際空港は閉鎖を余儀なくされ、病院や大統領官邸も一時真っ暗になった。
ケニアの送電鉄塔(Getty Images)

東アフリカ・ケニアの広い範囲で停電が発生し、病院、空港、大統領官邸などが影響を受けた。現地メディアが26日に報じた。

それによると、停電時間は地域によって異なり、最大14時間にのぼったという。国営ケニア電力公社はシステム障害により、ほぼ全てのエリアへの電力供給がストップしたと説明している。

停電は25日遅くに発生。国際空港は閉鎖を余儀なくされ、病院や大統領官邸も一時真っ暗になった。

中央政府の報道官は25日深夜の声明で、「このような事態になったことを本当に申し訳なく思っている」と述べ、会社に原因を速やかに特定し、再発防止対策をまとめるよう命じたと明らかにした。

地元メディアによると、26日午後の時点でほぼ全ての地域の停電が解消したという。

ケニアは国内で消費する電力の9割を再生可能エネルギー(地熱、水力、風力)で賄っているものの、インフラの管理が行き届かず、このような大規模停電が発生することも珍しくない。

ケニア電力公社は26日未明、「初期調査の結果、発電所で不具合が発生し、大規模停電を引き起こした可能性がある」と声明を出した。

首都ナイロビの国際空港を含む首都圏の停電はほぼ解消したとされる。しかし、AP通信は26日、関係者の話しとして、「ナイロビで最も大きな3つの病院とルト(William Ruto)大統領の執務室のある庁舎はまだ発電機を使っている」と報じた。

報道によると、ケニア電力公社に電話してもつながらない状態が続いているようだ。

ナイロビの空港で足止めを食らった多くの旅行者がソーシャルメディアに写真や動画を投稿している。空港当局によると、緊急時に使用するメインターミナル向けの自家発電機で不具合が発生し、運航を停止せざるをなかったという。

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