◎アフリカで国民皆保険を導入している国は少なく、それに似たシステムを導入している国でも様々な不具合が報告されている。
コートジボワール、エボラ出血熱のワクチンを接種する男性(Africanews)

西アフリカ・コートジボワールの保健当局が22日、国民皆保険のモバイル登録センターを開設した。

同国は2019年に国民皆保険を導入。しかし、5年近く経った現在も加入できている国民は半数に満たない。

これは月額1000西アフリカCFAフラン(261円)の保険料で国民の医療費の7割をカバーする。(3割負担)

地元メディアによると、システムの不具合により、保険料を支払った多くの人が病院で医療費を一時的に全額負担している。

政府はこの事態を受け、保健省に不具合を解消するよう指示。さらに、加入率100%を達成するため、全国各地に移動式モバイル登録センターを設置した。

ここで登録した人はその場で保険証を受け取ることができる。

地元メディアによると、この5年間で保険証を受け取った人は約1300万人。人口の40%にとどまっている。

保健省の報道官は加入率が低迷している理由について、「住所が分からなかったり、保険料の支払先が分からない人が多いため」と説明した。

アフリカで国民皆保険を導入している国は少なく、それに似たシステムを導入している国でも様々な不具合が報告されている。

スポンサーリンク