◎東アフリカの経済の主軸は農業であり、天水栽培を行っている農家は異常気象、特に雨不足に弱い。
2017年2月22日/ソマリアの難民キャンプ(Getty Images/AFP通信)

政府間開発機構(IGAD)は19日、東アフリカのエチオピア、ケニア、ソマリアで深刻な干ばつが続き、子供140万人を含む数千万人が食糧不足と飢えに直面していると警告した。

IGADはこの地域の干ばつや食料安全保障を監督している。

IGADによると、東アフリカではこの40年で最悪の干ばつが発生し、農作物に壊滅的な被害が出ているという。先月と今月の降水量はほぼゼロで、気温も高かった。

東アフリカの経済の主軸は農業であり、天水栽培を行っている農家は異常気象、特に雨不足に弱い。

IGADの事務局長はアフリカニュースの取材に対し、「4年間まったく雨の降っていない地域もあり、アフリカの角の住民2900万人が栄養失調と飢餓のリスクに直面している」と語った。

また事務局長は「現時点で緊急の食糧支援を必要としている人は1550万~1600万人に達し、その多くが子供である」と説明した。

国連を含む地域で活動している国際機関も繰り返し懸念を表明している。IGADによると、地域内で緊急援助を必要としている5歳以下の児童は推定140万人、その多くが急性栄養失調に苦しんでいる。

昨年末の干ばつと今年の雨不足により、多くの地域で農作物が枯れ、家畜が死に、食料価格の高騰、牧草地の奪い合い、水源をめぐる部族間紛争などが発生した。

専門家によると、東アフリカの今年の降水量は平年以下になる可能性が高く、この40年で最悪の干ばつが発生すると予想されている。

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