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武装集団がモスク襲撃、礼拝者ら60人超を誘拐 ナイジェリア中部

ナイジェリアでは近年、北東部のイスラム過激派による紛争だけでなく、北西部や中部を中心に「バンディット」と呼ばれる武装犯罪集団による誘拐が深刻化している。
ナイジェリア、地元で「バンディッド」と呼ばれている武装勢力の戦闘員(Getty Images)

ナイジェリア中部ナイジャ州で21日、金曜礼拝中のモスクに武装集団が押し入り、礼拝者らを拉致した。警察が22日、明らかにした。それによると、重武装兵たちが60人以上を拉致したとみられる。正確な人数は明らかになっていない。事件は同州郊外の集落にあるモスクで発生した。

武装集団は午後2時ごろ、モスクを襲撃する前に2つの集落を攻撃したとされる。州警察の報道官は声明で、このテロ攻撃による死者は確認されていないと説明し、治安部隊を現地に派遣して状況の確認と誘拐された人々の救出活動を進めていると明らかにした。

ナイジェリアでは近年、北東部のイスラム過激派による紛争だけでなく、北西部や中部を中心に「バンディット」と呼ばれる武装犯罪集団による誘拐が深刻化している。学校や集落、宗教施設なども標的となり、身代金を目的とした大規模誘拐が繰り返されてきた。

今回の事件でも、礼拝という市民生活の最中に武装集団が襲撃したことで、市民の安全に対する懸念が一段と高まっている。特に地方では治安部隊の展開が十分でない地域もあり、広大な農村地帯を拠点とする武装集団を追跡することは容易ではない。

中央政府にとって、誘拐事件の増加は単なる治安問題にとどまらない。市民が礼拝や通学、農作業といった日常生活そのものに危険を感じるようになれば、地域経済や社会の安定にも重大な影響を及ぼす。

今回の事件は武装集団による誘拐を抑え込み、市民を継続的に保護できる治安体制を構築できるかという、ナイジェリア政府の大きな課題を改めて浮き彫りにした。

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