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イスラエル軍がシリア南部を空爆、1人負傷、緊張高まる

イスラエル軍は空爆について、武装勢力の構成員を狙ったと説明している。
シリア、イスラエル軍の空爆(Getty Images/AFP通信)

イスラエル軍が22日、シリア南部を空爆し、両国間の緊張が再び高まっている。シリア政府によると、首都ダマスカスの南西部に近い地区でイスラエル軍の無人機による空爆があり、車に乗っていた1人が負傷した。シリア外務省は攻撃について、シリアの主権と領土保全を明白に侵害する行為であり、国際法にも反すると強く非難した。

一方、イスラエル軍は空爆について、武装勢力の構成員を狙ったと説明している。イスラエルは2024年末のアサド政権崩壊後、シリア国内への軍事介入を拡大しており、南部ではイスラエル占領下のゴラン高原に近い地域を中心に警戒を強めている。

イスラエルは18日にもシリア北西部の空軍基地を8回にわたって空爆した。この攻撃では滑走路や施設が損傷したものの死傷者は報告されなかった。イスラエルはシリアがトルコ軍の展開を認め、この地域の安全保障に影響を与えようとしていると主張した。これに対しシリアとトルコはイスラエルの攻撃を非難し、米国の特使も「不必要なエスカレーション」と懸念を表明した。

シリアではアサド政権崩壊後、暫定政府が国家機構の再建を進める一方、イスラエル、トルコなど周辺国の利害が交錯している。特に南部ではドルーズ派住民の安全をめぐる問題もあり、イスラエルは同派の保護を軍事作戦の理由の一つとしてきた。

今回の攻撃はイスラエルとシリア暫定政権の関係が依然として不安定であることを示した。さらにトルコのシリアへの軍事的関与が強まることで、イスラエルとトルコの対立まで加われば、シリアを舞台とした地域的な緊張が一段と拡大する可能性がある。

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