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メキシコ牧畜業者、米国への輸出再開に備える、スクリューワームハエ症対策

スクリューワーム感染は2024年11月にメキシコで確認され、その後32州のうち30州に広がった。
メキシコの牧場(ロイター通信)

メキシコ北部の牧畜業者が、1年以上にわたり停止されていた米国向けの牛の輸出再開に向けて準備を進めている。米国は8月24日からアリゾナ州ダグラスの国境検問所で輸入を再開する予定だが、家畜に寄生して傷口の組織を食い荒らす「スクリューワーム(新世界ラセンウジバエ)」の侵入・拡大を防ぐため、厳格な検査と輸送量の制限を導入する。

スクリューワーム感染は2024年11月にメキシコで確認され、その後32州のうち30州に広がった。今年も1969件の感染例が報告されており、メキシコ当局は前年より大幅に減少したとして封じ込めに一定の進展があると説明する一方、根絶には時間が必要だとしている。さらに8月には北西部ソノラ州でも初めて感染が確認された。

米国の輸入再開は段階的に進められる。最初の週は1日700頭に制限し、2週目は900頭へ、その後は段階的に増やして1日1300頭まで引き上げる計画だ。輸出牛には無線周波数識別(RFID)タグを装着し、電子リーダーや訓練された探知犬による検査を実施するほか、農務省職員が国境で確認する。

輸出停止はメキシコ側にも大きな打撃となった。メキシコは停止前、年間約120万頭を米国へ輸出していたが、米国市場を失った牧畜業者は国内市場で牛を販売せざるを得ず、価格は米国向けより約4割低下した。

一方、米国では牛の供給不足が深刻化し、牛肉価格の高騰や食肉処理施設への影響につながった。今回の再開は両国の畜産業にとって重要な一歩となるが、感染リスクを抑えながらどこまで輸出量を回復できるかが今後の課題となる。

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