イラン、イラク石油タンカーのホルムズ海峡通航を許可
イラク側からの特別許可の取得は、イラン国会のガリバフ議長が最近イラクを訪問した際にも主要な要請事項となっていた。
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イランは22日、イラクの石油タンカー数隻について、ホルムズ海峡の通過を特別に許可した。国営イラン通信(IRNA)が報じたもので、イラク政府が求めてきた要請に応じた形となる。今回の措置は米国とイランの対立が続き、世界有数のエネルギー輸送路であるホルムズ海峡の船舶通航が大幅に制限される中で実施された。
IRNAによると、イラク側からの特別許可の取得は、イラン国会のガリバフ(Mohammad Bagher Ghalibaf)議長が最近イラクを訪問した際にも主要な要請事項となっていた。イラク政府は今回の許可を確認し、両国間の協議を通じてエネルギー輸出を維持する動きが進んでいることを示した。
ホルムズ海峡をめぐっては、2026年2月に始まった米国・イスラエルによるイランへの攻撃と、その後の軍事的緊張を背景に、航行が大幅に減少している。海峡は戦争前には世界の原油・ガス輸送の2割を担っていたが、現在はタンカーやLNG船の通過がほとんど見られない状況となっている。8月20日のロイター通信報道でも、海峡を通過した商船は9隻にとどまっていた。
イラクにとって海峡の通航制限は、石油輸出に直結する重大な問題となる。イラクは現在、トルコのジェイハン港を経由する輸出を拡大するほか、シリアやヨルダンからの輸出開始も計画しており、輸出ルートの多角化を急いでいる。
一方、今回の許可はホルムズ海峡が全面的に開放されたことを意味するものではない。イランは米国との対立が続く中、海峡の管理権を自国が握っていると主張しており、通航を認める船舶を選別している。イラク船への例外的な許可は、エネルギー輸出への影響を抑えながら、周辺国との関係を維持するイランの戦略を示す動きともいえる。
