SHARE:

チュニジア沖で移民船転覆、13人行方不明、2人救助

今回の事故はチュニジアから地中海を渡って欧州を目指す移民が直面する危険性を改めて浮き彫りにした。
2017年6月15日/チュニジア沖、亡命希望者たち(Getty Images)

アフリカ北部・チュニジア沖でイタリアを目指して航行していた移民船が沈没し、少なくとも13人のチュニジア人が行方不明になっている。移民支援団体が22日、明らかにした。これまでに2人が救助されたものの、船に乗っていた人数など、事故の全容は明らかになっていない。

今回の事故はチュニジアから地中海を渡って欧州を目指す移民が直面する危険性を改めて浮き彫りにした。地中海では、ボロボロの木造船や小型ボートなどに多くの人が乗り込み、十分な安全設備がない状態で長距離を航行するケースが相次いでいる。天候や海況が悪化すれば、転覆や浸水につながる危険も高い。

チュニジアは北アフリカから欧州へ向かう移民の主要な出発地点の一つとなっている。特にイタリア最南端への航路は比較的短い一方、地中海を横断する過程で多数の死者・行方不明者が出てきた。経済的な困難や将来への不安などを背景に、危険を承知で海を渡ろうとする人々が後を絶たない。

一方、移民をめぐっては、出身国だけでなく欧州側でも対応が課題となっている。海上で事故が発生した場合、迅速な捜索・救助が生死を分けるため、各国当局や支援団体による救難体制の重要性が増している。

今回の沈没事故でも、救助された2人を除く行方不明者の安否が懸念されている。地中海を経由した移民の流入を抑制する政策が進められる一方、危険な航海そのものを減らすための安全な移動手段や、移民・難民が危険なルートを選ばざるを得ない背景への対応も求められている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ