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「愛に投票を」独マクデブルクLGBTプライド、AfD躍進に対抗

今回のイベントは単なるLGBTQ+の権利擁護集会を超え、州政治に対する明確なメッセージという性格を帯びた。
2026年8月22日/ドイツ、ザクセン・アンハルト州で行われたLGBTプライドパレード(ロイター通信)

ドイツ中部ザクセン・アンハルト州マクデブルクで22日、LGBTQ+(性的少数者)の祭典「クリストファー・ストリート・デー(CSD)」のプライドパレードが開かれ、約3000人が参加した。9月6日に予定される州議会選挙を前に、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が世論調査で首位に立つ中、参加者は「Vote for Love(愛に投票を)」を掲げ、多様性と人権を守る意思を示した。

今回のイベントは単なるLGBTQ+の権利擁護集会を超え、州政治に対する明確なメッセージという性格を帯びた。AfDは「Vision 2026」と題した選挙綱領で、学校などにおいて男女による「伝統的な家族モデル」を社会の規範と位置付けており、LGBTQ+当事者や支援者の間では、同党の勢力拡大が権利や生活環境に影響を及ぼすとの警戒感が強まっている。

参加者の不安をさらに強めているのが、7月に首都ベルリンで発生したプライド関連イベントへの車両突入事件である。今回のマクデブルクでも警備が大幅に強化され、会場周辺では車両の通行を制限し、警察官や防護フェンスが配置された。マクデブルクでは2024年のクリスマスマーケットでも車両突入事件が起き、6人が死亡、多数が負傷しており、安全対策への意識が特に高い。

会場にはAfDを除く複数の政党がブースを設け、今回のパレードが政治的にも重要な意味を持つことを印象付けた。参加者からは、暴力や差別を恐れて隠れるのではなく、公の場で存在を示し続ける必要があるとの声が上がった。

ザクセン・アンハルト州選挙はAfDが州レベルで政権を担う可能性を占う重要な選挙となる。もし同党が州政府を主導すれば、ナチス時代以降、初めて極右政党が州レベルで権力を握ることになる。マクデブルクのプライドパレードはその政治的転換を前に、市民が「愛」と「多様性」を掲げて意思表示する場となった。

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