◎事件は北シナイ県アリーシュの国家警察本部で発生した。
エジプト・シナイ半島、陸軍の装甲車(Getty Images)

エジプト・シナイ半島の警察施設で銃撃があり、警察幹部を含む少なくとも4人が死亡した。AP通信が関係者の話しとして30日に報じた。

それによると、事件は北シナイ県アリーシュの国家警察本部で発生。警察官8人を含む少なくとも21人が負傷し、病院に搬送されたという。

APは関係筋の話しを引用し、「署内の部隊が銃撃を受け、その一部は催涙ガス弾で呼吸困難に陥った」と伝えている。

エジプト内務省は今のところ声明を出しておらず、それ以上の詳細は明らかになっていない。犯行声明も出ていないようだ。

北シナイ県には陸軍・警察・キリスト教徒を標的にするイスラム過激派の拠点があるとされ、数年前から紛争の舞台になってきた。

陸軍は2018年、ナイルデルタの一部およびリビア国境沿いの砂漠地帯で過激派掃討作戦を開始。それ以来、シナイ半島のテロ攻撃頻度は減少傾向にある。

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