アフリカCDCがナイジェリアのエボラ感染源を調査へ、ケニア症例との関連も検証
今回の流行はコンゴを中心に約1万人の感染と4600人超の死者をもたらし、ウガンダ、ケニア、ナイジェリアにも広がっている。
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アフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)のカセヤ(Jean Kaseya)事務局長は26日、ナイジェリアで10年以上ぶりに確認された「エボラ出血熱」の感染源を特定するため、専門家チームを現地に派遣すると明らかにした。調査では、患者が感染した経路や、ほかの地域でウイルスが見逃されたまま広がっている可能性を検証する。
患者は首都アブジャに住むスイス外交官の妻で、ウガンダ生まれの女性だ。感染が確認されたのは、エボラウイルスの「ブンディブギョ株」である。患者の渡航記録によると、今回の流行の発生源となったコンゴ民主共和国には渡航していなかったという。
調査では、ケニアで最初に確認された感染者との関連も焦点となる。遺伝子解析では、両者から検出されたウイルスが近縁であることが判明した。ナイジェリアの患者は10月3日にウガンダのエンテベ空港を経由しており、後に死亡したケニアの患者も同じ日に同空港を利用した可能性がある。両者の便の出発時刻には約40分の差があったが、接触した事実は確認されていない。遺伝子の類似だけで、一方から他方へ直接感染したとは断定できない。
調査チームはコンゴのエボラ研究者ジャンジャック・ムエンベ(Jean-Jacques Muyembe-Tamfum)氏が率い、追加の遺伝子解析データも検証する。関係国の間では感染源を巡る見解に食い違いがあったが、カセヤ氏は各国が協力して調査を進める姿勢を示した。
今回の流行はコンゴを中心に約1万人の感染と4600人超の死者をもたらし、ウガンダ、ケニア、ナイジェリアにも広がっている。ブンディブギョ株には承認されたワクチンや治療薬がない。感染経路の特定と接触者の追跡が、さらなる拡大を防ぐうえで重要となる。
