◎国連平和維持軍は反政府勢力「3月23日運動(M23)」を含む武装勢力の取り締まりを続けているものの、M23は最近、東部地域での攻勢を強めている。
2022年4月2日/コンゴ民主共和国、北キブ州ゴーマで開催された追悼式(Getty Images/Herald Nigeria)

コンゴ民主共和国の東部地域では国軍と反政府勢力「3月23日運動(M23)」の戦闘が続いており、数万人が隣国ウガンダやその他の地域への避難を余儀なくされている。

M23は先月末、東部北キブ州の州都ゴーマから国境近くの町ブナガナの拠点に退却したと伝えられている。

3月28日に墜落した国連平和維持ミッションのヘリコプターもブナガナの近くで攻撃を受けたと報告されている。ヘリの乗員8人は全員死亡した。

政府はM23がヘリを撃墜したと主張したが、M23は関与を否定している。

ブナガナの住民であるキンシャサ氏はAFP通信の取材に対し、「政府に町を取り戻すよう要請しているが、国軍はM23の反撃を恐れ、攻撃を控えている」と語った。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、北キブ州の住民の一部はウガンダもしくはルワンダに逃亡したという。

ブナガナで麻を販売していた住民のセカ・ジュニア氏はAFPに、「近くの村に向かう途中、テロリストに遭遇し、足を撃たれた」と語った。

セカ・ジュニア氏は現在、北キブ州ルチュルの医療機関に入院している。

国内に残った住民の多くはルチュルの学校や教会に身を寄せ、戦闘が終わるのを待っている。

ルチュルに避難した母親は、「反乱軍はまだ私たちの村にいる」と述べ、紛争の終結と支援を求めた。「テロリストは銃で私たちを脅し、現金や食料を奪います。女子供はレイプされるかもしれません...」

国連によると、ウガンダに逃亡した住民は少なくとも10,000人、国内の避難民は36,000人を超え、戦闘が激化すればその数はさらに増える可能性があるという。北キブ州の人口は2015年時点で約660万人と報告されている。

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