◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
2022年11月15日/コンゴ民主共和国、北キブ州郊外、州都ゴマに避難する人々(Moses Sawasawa/AP通信)

コンゴ民主共和国東部・北キブ州の難民キャンプで先週発生した爆弾テロについて、地元当局は11日、死者が少なくとも35人にのぼり、2人が重体であると明らかにした。

AP通信の取材に応じた州都ゴマの議員は「M233月23日運動)の爆弾は避難民が集まるコミュニティ広場で爆発した」と語った。

中央政府とコンゴ軍はM23の犯行と非難声明を出しているが、M23はこれを否定し、コンゴ軍がキャンプを砲撃したと主張している。

米国務省は先週、M23がキャンプを攻撃したと非難したものの、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成され、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、2013年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。21年11月頃から活動を活発化させ、北キブ州の複数の集落を占領した。

コンゴ政府、米国、国連の専門家はルワンダ政府がM23を支援していると指摘。ルワンダはこの主張を否定している。

1994年のルワンダ大虐殺に関与したとされるフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。

M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているものとみられる。

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