◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国、アフリカ最古の野生動物保護地区「ヴィルンガ国立公園」(Getty Images)

コンゴ民主共和国・東部にあるアフリカ最古の野生動物保護地区「ヴィルンガ国立公園」で18日、何者かが園内の車列を攻撃し、少なくとも4人が死亡、6人が負傷した。地元当局が明らかにした。

コンゴ自然保護研究所(ICCN)の北キブ州支部によると、同園で活動する農村開発プロジェクトの技術スタッフなどの車が18日に待ち伏せ攻撃を受けたという。

殺害された4人のうち3人はICCNで働く職員だった。

またICCNによると、地元住民6人が負傷し、北キブ州の州都ゴマの病院に搬送されたという。

ICCNは声明で、「地元の民兵グループに属する武装集団が攻撃に関与した」と述べているが、組織名には言及しなかった。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

その多くがこの地域の膨大な鉱物資源をめぐって血みどろの争いを繰り広げている。

ヴィルンガ国立公園は世界最後の野生のマウンテンゴリラの生息地である。しかし、同園の近くでは同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」、ISIS系組織「民主同盟軍(ADF)」、ルワンダのフツ族武装勢力「ルワンダ解放民主軍(FDLR)」などが支配権を争っており、同園を守ろうとする多くのパークレンジャーが犠牲になっている。

M23と政府は戦争状態にあり、終結の目途は全く立っていない。

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