コンゴ・エボラ流行、確定症例5000人超える、死者2320人
今回の流行が特に深刻なのは、感染者の多くが監視対象となっている濃厚接触者リストの外で確認されていることだ。
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コンゴ民主共和国の「エボラ出血熱」流行について、世界保健機関(WHO)は18日、確定症例数が5000人を超えたと明らかにした。今回の流行はコンゴ史上最悪規模となっており、WHOは流行が続いているとして、強い警戒感を示している。18日時点の死者数は2320人。
今回の流行を引き起こしているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスで、この型に対しては現時点で承認済みワクチンや治療薬がなく、感染拡大を抑えるうえで早期発見、患者の隔離、接触者の追跡、適切な医療・感染対策が極めて重要となる。WHOによると、感染者は東部6州、55の保健区域に広がっている。
今回の流行が特に深刻なのは、感染者の多くが監視対象となっている濃厚接触者リストの外で確認されていることだ。WHOのテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は18日、患者が医療施設ではなく自宅や地域社会で死亡していると述べ、感染経路の把握が追いついていないと明らかにした。感染者の移動や新たな感染連鎖を十分に把握できなければ、封じ込めはさらに困難になる。
背景には、武装勢力による治安悪化や住民の避難、道路・医療インフラの不足などがある。鉱山地域や道路、河川などを通じた人の移動も感染拡大を複雑にしているほか、医療従事者不足や未払い賃金、医療施設への攻撃、誤情報なども対策の障害となっている。
WHOは必要な資金と人員を確保できれば、今後3カ月程度で流行を制御できる可能性があるとの見方も示している。一方で、必要資金約1億1500万ドルに対し、18日時点で調達できたのは約60%にとどまる。国際社会が支援を迅速に投入できるかが、今後の感染拡大を左右する。
エボラは平均すると致死率が50%に達する極めて危険な感染症であり、今回の流行は単なる国内の医療問題にとどまらない。国境を越える人の移動が続く中、周辺国への波及を防ぐためにも、コンゴ国内での感染連鎖を早期に断ち切れるかが公衆衛生上の課題となっている。
