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コンゴ、エボラ出血熱の確定症例数282人に増加

感染の大半は北東部イトゥリ州に集中しており、全体のうち264人を占める。
2026年5月30日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニア、エボラ対策用の医療センター(AP通信)

コンゴ民主共和国東部で拡大する「エボラ出血熱」の流行について、中央政府は5月31日、検査でエボラ感染が確定した患者が282人に増加したと発表した。前回公表時から新たに19人の感染が確定したもので、感染拡大が続いている。

感染の大半は北東部イトゥリ州に集中しており、全体のうち264人を占める。隣接する北キブ州では15人、南キブ州では3人の感染が報告された。地域的には依然として東部に偏在しているが、複数州にまたがる広がりを見せており、当局は警戒を強めている。

これまでのエボラによる確定死者数は42人に上っており、致死率の高さが浮き彫りとなっている。エボラ出血熱は感染者の体液などを通じて拡大し、重症化すると出血症状や多臓器不全を引き起こす危険な感染症である。今回流行しているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれる珍しい型で、有効なワクチンや確立された治療法がない点が対応を難しくしている。

今回の流行は初期の発見が遅れた可能性が指摘されており、すでに多数の疑い例が報告されている。アフリカ疾病対策センター(CDC)によると、疑い例は1000件を超え、実際の感染規模はさらに大きい可能性がある。

また、隣国ウガンダでも感染例が確認されるなど、国境を越えた拡大の懸念も高まっている。人の移動が活発な地域であることに加え、武装勢力の活動や治安の不安定さが医療対応を妨げ、封じ込めを困難にしている。

世界保健機関(WHO)はこの流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と位置づけ、検査体制の強化や治療施設の整備などを進めてきた。ただし、現地では医療機関への不信感や伝統的な葬送習慣との衝突も報告され、地域住民の協力を得ることが封じ込めの鍵になると指摘されている。

感染者数の増加は続いており、当局と国際機関が迅速な対応を呼びかけている。今後の拡大を抑えられるかどうかは早期発見と隔離、そして地域社会との連携にかかっている。

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