コンゴ・エボラ流行、確定症例4381人、死者2000人超える
今回の流行は5月に公式に確認されたが、過去のエボラ流行と比べても異例の速さで感染が広がっており、過去最悪のペースとなっている。
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コンゴ民主共和国における「エボラ出血熱」の感染拡大が深刻化している。政府の統計によると、11日時点の確定症例数は4381人、死者は2011人に達した。今回の流行は5月に公式に確認されたが、過去のエボラ流行と比べても異例の速さで感染が広がっており、過去最悪のペースとなっている。流行は東部地域を中心に5州で拡大している。
原因となっているのは、エボラウイルスの一種である「ブンディブギョ株」である。この型に対しては、現在のところ承認されたワクチンや治療薬がない。さらに、感染者の発見が遅れていることや、接触者の追跡が十分に機能していないことから、保健当局が感染経路を把握できないケースが増えている。世界保健機関(WHO)は感染が監視対象となっている接触者の範囲を超えて広がっていると警告している。
感染拡大を阻む大きな障害となっているのが、現地の治安悪化と医療体制の脆弱さだ。東部では武装勢力による紛争が続き、医療従事者が感染地域へ安全に移動することが難しい。物資不足や医療施設の逼迫も対応を遅らせている。住民の間に保健当局への不信感があることも、患者の早期発見や隔離を困難にしている。
さらに、隣国ウガンダでも感染者が確認され、国境を越えた拡大への懸念が強まっている。WHOは今回の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に位置付けた。
今回の流行では、死者が2000人を超えるまでに要した期間が3カ月未満だった。過去の大規模流行を上回る速度で感染が拡大していることから、早期診断、接触者追跡、患者の隔離と治療体制の強化に加え、現地の治安確保と国際的な支援の拡充が急務となっている。
