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コンゴ・エボラ流行、死者1500人超える、過去最悪ペース

政府統計によると、7月30日時点の確定症例数は3442人、死者は1521人。
2026年7月3日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニア、医療当局者(AP通信)

コンゴ民主共和国政府は30日、同国東部で続く「エボラ出血熱」の流行による死者が1500人を超えたと発表した。5月中旬に流行が宣言されてから2カ月半で死者が1500人を超えるのは、エボラ流行史上で最も速いペースとなる。感染拡大の勢いは衰えず、保健当局や国際機関は対応能力を上回る深刻な状況が続いていると警鐘を鳴らしている。

政府統計によると、7月30日時点の確定症例数は3442人、死者は1521人。1週間前と比べて新規死者数は約50%増加しており、感染確認の遅れによって一部の症例が後から集計されたことも急増の一因とされる。実際の感染拡大も極めて深刻で、多くの地域で医療体制が逼迫している。

今回の流行は「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスによるもので、この型に対しては承認済みのワクチンや治療薬がない。そのため患者の治療は対症療法が中心となり、感染拡大の抑制には患者の早期発見や隔離、接触者の追跡調査、安全な埋葬などの公衆衛生対策が不可欠となっている。

感染者の9割は北東部イトゥリ州に集中しているが、北キブ州や南キブ州にも広がり、主要都市キサンガニでも感染が確認されている。一方で、接触者追跡が十分に行えない地域も多く、感染経路が不明な患者が相次いでいることが流行の制御を難しくしている。

対応をさらに困難にしているのが、治安の悪化と住民の不信感である。武装勢力による襲撃や医療施設への攻撃が発生し、7月中旬にはイトゥリ州で医療センターが襲撃され、国際医療機関が一時的に活動を停止した。こうした混乱により、患者の搬送や検査、治療活動が中断される事態が続いている。また、最近の死者の6割以上が治療施設ではなく地域社会で死亡しており、感染力のある遺体が適切に管理されないまま埋葬されることで、新たな感染拡大につながる危険性も指摘されている。

世界保健機関(WHO)は現時点で世界的な感染リスクは低いとの認識を維持しているものの、コンゴ国内の状況は極めて深刻だとして国際社会に継続的な支援を呼びかけている。地元当局も治安が改善しつつある地域で国際機関の活動再開を求めており、感染拡大を食い止めるためには医療体制の強化と地域住民との信頼関係の構築が急務となっている。

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