ソマリア首都で野党支持者と治安部隊が衝突、爆発も、国連が懸念表明
衝突は3日夜から始まり、市内の複数地区で重火器による発砲や爆発音が続いた。
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ソマリアの首都モガディシオで4日、反政府デモを前に野党支持者と治安部隊との間で激しい武力衝突が発生した。銃撃や爆発が市内各地で相次ぎ、多くの住民が避難を余儀なくされるなど、同国の政治情勢は一段と緊迫している。
AP通信によると、衝突は3日夜から始まり、市内の複数地区で重火器による発砲や爆発音が続いた。住宅や建物の一部が被弾し、火災も発生したという。死傷者数は公表されていない。国連は重要インフラへの被害が発生したとして強い懸念を表明している。
今回の騒乱の背景には、政府と野党勢力の対立激化がある。野党は4日に予定されていた反政府集会で、政府による憲法違反や権力集中への抗議を行う予定だった。特にモハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領が任期延長を図っているとの批判が野党内で強まっている。一方、政府側はこうした主張を否定し、野党勢力が政治的目的のために武装集団を動員していると反論している。
治安当局は声明で、今回の事態は平和的なデモではなく、「組織化された武装勢力による攻撃だった」と説明した。警察によると、治安部隊は攻撃を撃退し、襲撃計画や資金提供に関与した人物の捜査を進めているという。これに対し、野党側は治安部隊が元首相の邸宅などを攻撃したと主張し、政権による弾圧だと非難している。
衝突の中心人物の一人であるカイレ(Hassan Ali Khaire)元首相は4日、「平和的な集会が攻撃された」と訴え、政府が本来は過激派組織アルシャバーブとの戦闘に投入すべき部隊を野党勢力への弾圧に使用していると主張した。これに対し政府は、同氏の邸宅から機関銃などの武器が発見されたと発表している。
事態を受けて、国連事務総長は暴力行為を非難し、すべての当事者に自制と対話を呼びかけた。また、米国大使館も「無謀な暴力行為」として強い懸念を示し、平和的な解決を求めている。
その後、国家情報機関トップによる仲介が行われ、衝突は沈静化した。しかし、政府と野党の政治的対立は解消されておらず、予断を許さない状況が続いている。アルシャバーブとの戦いを続けるソマリアにとって、国内政治の混乱は国家の安定と安全保障に新たな試練をもたらしている。
とファルマージョ大統領(Farah-Abdi-Warsameh/AP通信).jpg)
