チャド、スーダンによる越境攻撃を非難、国境地帯の警戒レベル引き上げ
今回の事態は、スーダン内戦が隣国へ波及する危険性を改めて浮き彫りにした。
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アフリカ中部・チャドが27日、隣国スーダンによる越境空爆を受けたとして強く非難し、国境地帯の警戒レベルを最高段階に引き上げた。ロイター通信によると、スーダン軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」による戦闘が続く国境付近で、チャド領内を移動していた軍用車列が先週、空爆を受けたという。
今回の事態は、スーダン内戦が隣国へ波及する危険性を改めて浮き彫りにした。スーダンでは長期化する武力衝突によって多数の避難民が発生しており、チャドは国境を越えて流入する難民への対応を迫られてきた。国境周辺では武装勢力の活動も続いており、戦闘がチャド領内に拡大すれば、両国間の緊張が一段と高まる可能性がある。
チャド側が特に警戒しているのは、今回の攻撃が単なる偶発的な越境ではなく、国境を挟んだ軍事的対立へ発展することだ。空爆を受けた場所がチャド領内だったとの主張が事実であれば、スーダン側による主権侵害と受け止められる可能性があり、チャド政府にとって看過しにくい問題となる。
一方、現時点では攻撃の詳細やスーダン側の意図について不明な点も多く、チャド側の主張だけで事実関係を断定することはできない。ただ、スーダン内戦が国境を越えて周辺国の安全保障を脅かす段階に入りつつあることは重要だ。
チャドが警戒レベルを最高に引き上げたことで、今後、国境地帯での軍事的緊張がさらに高まる可能性がある。スーダン国内の戦闘が周辺国を巻き込む地域紛争に拡大するのか、それとも両国が緊張緩和を図るのかが今後の焦点となる。
