◎中央アフリカは世界で最も貧しい国のひとつであり、2012年から内戦状態にある。
2015年5月22日/中央アフリカ共和国の武装勢力(Getty Images)

中央アフリカ共和国に駐留するMINUSCA(国連中央アフリカ多次元統合安定化派遣団)が武装勢力の攻撃を受け、ルワンダ兵1人が死亡した。国連が10日、明らかにした。

それによると、正体不明の武装勢力は10日未明にMINUSCAのパトロール部隊を襲撃したという。

この攻撃でルワンダ兵1人が死亡。武装勢力の戦闘員3人がその場で射殺された。

MINUSCAはツイッターに声明を投稿。「現地の指揮官からテロ攻撃に関与した武装勢力のうち3人を射殺したという報告を受けている」と書き込んだ。

それによると、このパトロール部隊は今月初めに現地入りし、スーダン国境近くの町で任務に当たっていたという。

MINUSCAは「中央アフリカ当局と連絡を取り合い、この地域における政府軍のプレゼンスを強化している」とした。

国連の統計によると、昨年死亡したPKO兵は世界で32人。そのうち4人が中央アフリカだった。

中央アフリカは世界で最も貧しい国のひとつであり、2012年から内戦状態にある。

現在、MINUSCAの兵士約1万7500人が治安維持任務に当たっているものの、国土のおよそ3分の2が反政府勢力の支配下に置かれている。

民兵組織「セレカ(Seleka)」が2013年に政権を奪取した際には多くのイスラム教徒が国外に逃亡したと推定されている。国連は昨年11月にMINUSCAのミッション期間を1年延長した。

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