◎事故は市中心部の住宅地で23日早朝に発生。陸軍・警察・消防・民間のボランティアが救助活動に当たり、20人以上が救助され、そのうち5人が重体と伝えられている。
2023年7月23日/カメルーン、経済の中心地ドゥアラ、4階建ての建物が倒壊した現場(AP通信)

アフリカ西部・カメルーンの中心都市ドゥアラで発生した建物倒壊事故の犠牲者数が33人に達し、行方不明者の捜索活動が続いている。地元当局が24日、明らかにした。

事故は市中心部の住宅地で23日早朝に発生。陸軍・警察・消防・民間のボランティアが救助活動に当たり、20人以上が救助され、そのうち5人が重体と伝えられている。

倒壊した建物は4階建てのアパートとみられ、200人以上が住んでいたようだ。

当局によると、救助隊は24時間体制で捜索活動を続け、これまでに33人の遺体を収容したという。

消防の責任者はAP通信の取材に対し、「近隣住民は倒壊した建物の外壁に多くのひび割れがあったと証言している」と語った。

それによると、倒壊に巻き込まれた住民の数は不明。消防は重機を使って瓦礫を撤去している。

ビヤ(Paul Biya)大統領は23日、関係閣僚に倒壊の原因を速やかに特定するよう命じた。

カメルーンでこのような事故は珍しくなく、自然災害で倒壊することもあれば、施工不良が原因のこともある。

ドゥアラ市議会は現在、洪水や地滑りの影響を受けやすい危険区域の家屋(主に掘っ立て小屋)を取り壊している。地元メディアによると、今回倒壊した建物は取り壊しの対象ではなかったという。

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