◎反乱軍は1月23日に首都ワガドゥグーの主要な軍事基地を占領し、24日の声明でカボレ大統領を拘束し国の支配権を奪取したと宣言した。
2022年1月25日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグーで開催された軍事政権を支持するデモ(Sophie Garcia/AP通信)

1月27日、ブルキナファソの新しい軍事指導者は国の安全と秩序を取り戻すと国民に約束したが、新政府は裏切り者を決して許さないと警告した。

保護と回復のための愛国運動党を率いるポール=アンリ・サンダオゴ・ダミバ中佐は27日に放送されたテレビ演説の中で、「私利私欲で権力を手に入れようとする者の願望と裏切りを決して許さない」と述べ、民主的な選挙で選ばれたロック・マルク・クリスチャン・カボレ大統領を非難した。

反乱軍は1月23日に首都ワガドゥグーの主要な軍事基地を占領し、24日の声明でカボレ大統領を拘束し国の支配権を奪取したと宣言した。

ブルキナファソと国境を接するマリ北部で進行中のサヘル紛争は地域全体に深刻な影響を与えており、これまでに数千人が死亡、約150万人が避難民になった。フランスとアフリカ連合軍はアルカイダやイスラム国(ISIS)関連組織の取り締まりを進めているが、紛争が終結する見通しは全く立っていない。

ダミバ中佐は、「新政府の優先事項はテロリストと戦う兵士の士気を高め、国の未来を切り開き、安全と秩序を取り戻すこと」と述べた。「私たちは大きな仕事を成し遂げなければなりません。それを達成するためには国をひとつにまとめ、一丸となって突き進む必要があります...」

カボレ大統領はサヘル紛争に積極的に関与したものの、ジハード組織の侵入を許し、批判に直面していた。カボレ大統領の所在地は明らかにされていないが、ダミバ中佐によると、大統領の安全は保証されているという。

軍事政権は宗教、地域、労働組合の指導者を政府庁舎に招いたと伝えられている。全国の労働組合を代表するムッサ・ディアロ氏は地元メディアの取材に対し、「新政府から軍事クーデターに至って経緯や今後の政権運営に関する説明を受けた」と明らかにした。

ディアロ氏によると、ダミバ中佐は組合に反対しないが、軍事政権に反対すれば取り締まりの対象になると脅迫したという。

西アフリカを統括するECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)はクーデターを強く非難しており、28日に緊急会談を開催する予定。

国連のドゥジャリック報道官もクーデター直後の声明で懸念を表明し、秩序の回復を求めた。

米国務省も、「政府の解散、憲法の停止、カポレ大統領の追放」に深刻な懸念を表明した。

ダミバ中佐は演説の中で、ブルキナファソに背を向けないよう国際社会に呼びかけた。「私たちはテロリストとの困難な戦いに直面しており、これまで以上にパートナーの支援を必要としています...」

2022年1月23日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグーのラミザナキャンプ近く、反乱軍の兵士(Sophie Garcia/AP通信)
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