◎ブルキナファソを含む西アフリカ諸国はサハラ砂漠以南のサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織の暴力に悩まされている。
2022年7月14日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグー、食料を輸送するトラック(Getty Images)

ブルキナファソの人権NGOは16日、首都ワガドゥグーと北部地域を結ぶ主要な2つの橋がジハード組織と思われる武装集団に爆破されたと報告した。

橋の損傷状況と負傷者の有無は明らかにされていないが、車両の通行は困難になったと伝えられている。

AFP通信は警察筋の話を引用し、「テロリストは北部地域を孤立させるために橋を破壊したと思われる」と報じている。

北部と中部の町を結ぶ橋が爆破されたことで、ジハード組織の暴力にさらされている北部地域への物資輸送はさらに難しくなった。

地元メディアによると、北部地域に向かっていた貨物トラックの一団がUターンを余儀なくされたという。

武装集団は6月末に2つの橋に初めて攻撃を仕掛け、15日に爆破した。報道によると、軍と民間企業は6月末の攻撃で破損した箇所の補修作業に当たっていたという。

ソーシャルメディアには爆破されたと思われる橋の写真が複数共有されている。ある目撃はツイッターに、「橋はひどく破損し、徒歩で通行することすら困難」と投稿している。

軍はこの爆破攻撃に関する声明を発表していないが、AFP通信は情報筋の話を引用し、「軍は北部地域につながる別の輸送ルートを確保する取り組みを進めている」と報じた。

報道によると、貨物トラックは北部地域の避難施設などに食料を届ける予定だったという。

北部地域で活動する人権NGOはツイッターに、「武装集団はこの地域とワガドゥグーを結ぶ道路を占領しているため、安全に通行することは困難」と投稿している。

ブルキナファソを含む西アフリカ諸国はサハラ砂漠以南のサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織の暴力に悩まされている。

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