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エチオピア北部でバス事故、31人死亡、負傷者多数

事故が起きたのはアムハラ州中部の山岳地帯、バスは北部方面から首都アディスアベバへ向かう途中だった。
エチオピア、事故を起こしたバス(Getty Images)

エチオピア北部アムハラ州で15日、大型バスが道路脇の渓谷に転落し、少なくとも31人が死亡、数十人が負傷した。警察によると、事故は15日早朝に発生、首都アディスアベバへ向かっていたバスが山岳地帯の道路から逸脱して谷底に転落した。死傷者の多くは車内に閉じ込められ、救助活動は難航したという。

事故が起きたのはアムハラ州中部の山岳地帯、バスは北部方面からアディスアベバへ向かう途中だった。現場は急カーブや急勾配が連続する険しい山道で、以前から交通事故の危険性が指摘されていた。警察によると、事故原因は現時点で調査中、操作ミスや車両の整備状況、道路環境など複数の要因が考えられている。運転手の安否は明らかになっていない。

被害をさらに拡大させたのが、地域の救急医療体制の脆弱さである。当局によると、事故現場周辺には十分な医療施設や救急車が整備されておらず、負傷者の搬送には一般車両が使用された。救助隊が現場へ到着するまでにもかなりの時間を要し、迅速な応急処置を受けられなかったことが死亡者増加の一因になったとみられている。警察は多くの犠牲者が救助の遅れによって命を落とした可能性があると指摘している。

エチオピアでは近年、大型車両による重大事故が相次いでいる。道路インフラの未整備や車両の老朽化、安全管理の不足などが背景にあり、交通事故による死亡率はアフリカ諸国の中でも高い水準にある。2025年には南部オロミア州でバス横転事故が発生し、26人が死亡したほか、2024年末には南部シダマ州で乗客を満載したトラックが川に転落し、70人以上が死亡する大惨事となった。

またアムハラ州では近年、武装勢力と国軍の衝突が続き、社会基盤や公共サービスの機能低下が深刻化している。今回の事故は交通安全の問題だけでなく、地方部における医療・救助体制の脆弱性を改めて浮き彫りにした。警察は事故原因の究明を進めるとともに、道路安全対策や緊急対応能力の強化を急ぐ必要に迫られている。

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