ケニア16人死亡女子高寮火災、裁判所が生徒9人の勾留認める、放火の疑い
火災は5月28日未明、ナクル郡ギルギルにある女子校の寮で発生した。
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ケニア中部リフトバレー州ナクル郡の女子高寮で発生した火災をめぐり、放火に関与した疑いで逮捕された女子生徒9人について、裁判所は3日、捜査継続のため21日間の勾留を認める決定を下した。事件は国内に大きな衝撃を与えており、学校の安全管理体制や寄宿学校の運営のあり方に厳しい視線が向けられている。
火災は5月28日未明、ナクル郡ギルギルにある女子校の寮で発生した。寮には約200人の生徒が居住、炎と煙が短時間で建物全体に広がった。この火災で16人が死亡、70人以上が負傷する大惨事となった。生徒の一部は逃げ場を失い、窓から飛び降りて脱出を試みたという。
捜査当局によると、容疑者9人への事情聴取や防犯カメラ映像の解析の結果、複数の容疑者が寮の出入り口付近でマットレスに灯油をかけ、マッチで火をつけたという。警察は計画的な放火だった可能性が高いとみて捜査を進めている。警察は9人の身元と認否を明らかにしていない。
裁判所は9人を警察施設ではなく児童保護施設に収容し、当局に21日間の追加捜査を認めた。当初、警察側は30日間の勾留を求めていたが、弁護側は「長期拘束を正当化する理由はない」と反論していた。最終的に裁判所は双方の主張を踏まえ、21日間の勾留が妥当と判断した。
また捜査では非常口が開放されていなかったことが被害拡大の一因になった可能性も指摘されている。捜査当局は寮の管理責任者が非常扉を開けなかったため、生徒たちが一つの出入口に殺到し、避難が困難になったとみている。政府当局は学校側の安全管理体制について調査を進めている。
死亡した生徒の家族を代理する弁護士は、21日間の捜査期間中に事件の全容が解明されることへの期待を示し、「犠牲者と遺族が求める正義を実現しなければならない」と述べた。遺体の一部は激しく損傷し、身元確認のためDNA鑑定が進められている。
ケニアでは過去にも学校で大規模火災が発生しており、2001年には男子校の寮放火で67人が死亡したほか、2024年にも学校火災で21人が死亡した。今回の惨事は学校施設の老朽化や防火対策の不備といった長年の課題を改めて浮き彫りにした。
