パキスタン北西部でテロ攻撃相次ぐ、警察官3人死亡、20人負傷
パキスタンでは2021年8月にアフガンでタリバンが政権を掌握して以降、北西部地域を中心に武装勢力によるテロ事件が増加傾向にある。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で15日、武装勢力による2つの襲撃事件が発生し、警察によると、警察官3人が死亡、少なくとも20人が負傷した。アフガニスタンと国境を接する同州では近年、イスラム過激派による治安部隊への攻撃が相次ぎ、今回の事件は地域の不安定な治安情勢を改めて浮き彫りにした。
最初の襲撃は同日朝、州都ペシャワル近郊の地区で発生。警察車両を含む治安部隊の車列が山間部を移動中、待ち伏せ攻撃を受けた。この襲撃で警察官3人が死亡、15人が負傷した。治安部隊は直ちに応戦し、激しい銃撃戦が続いたという。武装勢力は周辺の山岳地帯に逃走し、軍と警察が大規模な行方を追っている。
それから数時間後、州南部のバンヌで別の事件が発生。爆発物を積んだ車両が警察署正門に突っ込み、爆発した。この爆発で建物の一部が損壊し、警察官5人が負傷した。爆発は周辺の建物にも及び、多数の救急隊員や治安要員が出動して住民の救助と周辺の警戒に当たった。
現時点で犯行声明は出ていないが、当局はイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の犯行と指摘している。TTPは近年、軍や警察、政府施設を狙ったテロ攻撃を繰り返してきた。パキスタン政府はTTPの拠点が隣国アフガンにあると非難している。一方、アフガンのタリバン暫定政権は自国領がパキスタンへの攻撃拠点として利用されているとの指摘を否定している。
パキスタンでは2021年8月にアフガンでタリバンが政権を掌握して以降、北西部地域を中心に武装勢力によるテロ事件が増加傾向にある。特にカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では、治安部隊や警察施設を狙った襲撃が激増し、多数の死傷者が出ている。
政府は軍や警察による掃討作戦を強化しているものの、武装勢力は待ち伏せ攻撃や自爆テロなど多様な手法で治安部隊への攻撃を続けており、治安回復への道筋は見えていない。
今回の連続襲撃は国境地帯における武装勢力の活動能力がなお高いことを示す事例となった。政府は警備体制の見直しと情報収集能力の強化を進める方針だが、地域住民の安全確保と過激派対策をいかに両立させるかが大きな課題となっている。
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