◎トルクメニスタンの経済は圧倒的な埋蔵量を誇る天然ガスのおかげで比較的順調に成長しており、治安も他の旧ソ連構成国に比べるとはるかに安定している。
2018年4月6日/ベラルーシで開催された独立国家共同体の外務大臣評議会、トルクメニスタンのセルダル・ベルディムハメドフ外相(Sergei Grits/AP通信)

トルクメニスタンの国営メディアによると、独裁者のグルバングル・ベルディムハメドフ大統領兼首相はひとり息子をエネルギー部門の責任者に任命したという。

旧ソ連構成国のトルクメニスタンは世界で最も閉鎖的な国のひとつとして知られている。独立国家共同体(CIS)には加盟していない。人口は約600万人。永世中立国。

政府の日刊紙は11月25日、グルバングル大統領のひとり息子であるセルダル・ベルディムハメドフ副首相が国内のエネルギー施設を統括する責任者に任命されたと報じた。

グルバングル大統領は2006年に権力を握り、家族経営体制を強化してきた。セルダル副首相は地方自治体の長、内相、外相、その他の上級管理職を歴任し、父親よりは「まとも」と信じられている。

トルクメニスタンの経済は圧倒的な埋蔵量を誇る天然ガスのおかげで比較的順調に成長しており、治安も隣国のアフガニスタンやイランに比べるとはるかに安定している。

同国の主要な取引国は中国であり、ロシアへの輸出は少ない。ただし仲が悪いわけではなく、グルバングル大統領は以前、ウラジーミル・プーチン大統領に誕生日祝いとして犬をプレゼントしている。

同国は現在、アフガニスタン、パキスタン、インドに天然ガスを送る新たなパイプラインの建設に取り組んでいる。

政府の日刊紙によると、グルバングル大統領はより多くの天然ガス契約を関係国と結ぶよう息子に指示したという。

トルクメニスタンはコロナウイルス感染者ゼロを維持していると信じられているが、政府は今年1月、ロシア産コロナワクチン「スプートニクV」の緊急使用を許可した。

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