◎カカオ社は「カカオトーク」と呼ばれる大人気の無料メッセージアプリでよく知られている。
メッセージアプリ「カカオトーク」のロゴ(Getty Images)

韓国の捜査当局は23日、メッセージアプリ「カカオトーク」で知られる韓国カカオ社の創業者である金範洙(キム・ボムス)容疑者を株価操作の疑いで逮捕したと発表した。

それによると、ソウル南部地方裁判所はキム容疑者に対する拘束令状の請求を審査し、23日未明に逮捕状を発付する決定を下したという。

同地裁はキム容疑者が逃亡したり、証拠を隠滅する恐れがあるとして、逮捕状を承認したとしている。

地元メディアによると、検察は20日以内にキム容疑者の関係先を家宅捜索するなどして、起訴に踏み切るとみられる。

カカオ社は世界的な人気グループBTS(防弾少年団)の所属事務所HYBEとの激しい競争の末、芸能大手SMエンタの支配株式を取得した。

当局はこの際、カカオとその傘下のカカオエンターテイメントの幹部がHYBEによるSMエンタの株式公開買い付けを妨害する目的で、SMエンタの株式約2400億ウォン相当を買ったとして調査していた。

検察によると、キム容疑者は容疑を否認しているという。

検察はこの疑惑ですでに別のカカオ幹部と株式ファンドの代表らを起訴している。

カカオ社は「カカオトーク」と呼ばれる大人気の無料メッセージアプリでよく知られている。

報道によると、その利用者は韓国の人口約5200万人の8割近く、約4100万人にのぼるという。

同社は近年、その人気を利用して、銀行、オンラインショッピング、ゲーム、その他サービスにも進出していた。

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