インドネシア16人死亡列車衝突事故、信号と通信の不具合が原因、国家運輸安全委員会が調査結果を公表
事故は4月27日夜、西ジャワ州ブカシの駅で発生した。
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インドネシアの首都ジャカルタ近郊で4月に発生した列車衝突事故について、国家運輸安全委員会(KNKT)は9月28日、信号システムの不具合と緊急時の通信問題が主な原因だったとする調査結果を公表した。この事故では通勤列車と長距離列車が衝突し、16人が死亡、107人が負傷した。
事故は4月27日夜、西ジャワ州ブカシの駅で発生した。衝突前、通勤列車は踏切付近で電動タクシーとの事故に巻き込まれ、停止していた。一方、後方から走行してきた長距離列車は出発信号が青を示していたため進行したが、その先の信号が赤であることを運転士に十分伝えられなかった。
調査報告によると、ブカシ駅とブカシ・ティムール駅の間で信号設備に問題があり、長距離列車の運転士には、次の信号が赤であることを知らせる黄色信号が表示されなかった。このため、運転士は前方に列車が停止している状況を事前に把握できなかった。
通信にも問題があった。通勤列車の運転士がタクシーとの事故について運行管制センターへ報告したものの、情報が届くまで3分20秒を要した。さらに、管制センター側では運転士の声を明瞭に聞き取ることができなかったという。緊急事態を知らせる通信が遅れたことで、後続列車への対応にも時間的な制約が生じた。
報告書は設備や通信だけでなく、運転士の訓練にも問題があったと指摘した。長距離列車の運転士は、緊急ブレーキが必要となる状況を想定した訓練を受けていなかった。また、周辺の光害や長距離列車のフロントガラスによって、信号の視認性が低下していたことも事故の要因として挙げられた。
今回の調査は、事故が単一の人的ミスではなく、信号設備、緊急通信、訓練、視認環境など複数の問題が重なって発生したことを示している。
インドネシアでは鉄道利用者が多く、ジャカルタ市内でも通勤列車と長距離列車が運行されているだけに、事故原因を踏まえた安全設備と緊急対応体制の改善が今後の課題となる。
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