SHARE:

米ミシシッピ州女性殺害事件、3人目の容疑者逮捕、保釈金500万ドル、遺体の「首つり」は偽装

警察によると、フォーチュンさんは8月3日、ジャクソン市内の空き家の裏手にある木に吊るされた状態で発見された。
2026年9月8日/米ケンタッキー州マリオン、死亡した女性の遺影と母親(AP通信)

米ミシシッピ州ジャクソンで先月、29歳の黒人女性タシア・フォーチュン(Tasia Fortune)さんの遺体が木に吊るされた状態で見つかった事件について、州裁判所は28日、殺人容疑で訴追された3人目の被告エリック・クラーク(Eric Clark、45歳)の保釈金を500万ドルに設定した。クラーク被告は9月25日に警察に出頭、逮捕された。

警察によると、フォーチュンさんは8月3日、ジャクソン市内の空き家の裏手にある木に吊るされた状態で発見された。当初は、その異様な状況から、人種を理由とするリンチの可能性を懸念する声も上がり、連邦政府による公民権侵害事件としての捜査を求める動きも出ていた。

ジャクソン警察はその後、フォーチュンさんは木に吊るされる前に死亡していたと断定。捜査官は先週の公判で、遺体を木に吊るした行為は「演出されたもの」だったと証言した。州の検視当局も殺人と認定している。

捜査当局は事件の背景について、薬物をめぐる争いが動機になったとみている。警察によると、フォーチュンさんは殺害される際、激しく抵抗したという。一方、遺体をなぜ木に吊るしたのかについては、現時点で当局から具体的な説明は出ていない。人種が事件の動機になったかも不明である。

今回、クラーク被告とともに訴追された2人も黒人である。先に逮捕されたジャークス・ラトリフ(Jacques Ratliff、51歳)被告は殺人罪について無罪を主張。2人目のアーネスト・ロイド・ジュニア(Earnest Lloyd Jr.、25歳)被告の認否は明らかになっていない。警察は捜査を継続中で、さらなる逮捕の可能性も示している。

フォーチュンさんには4人の子どもがいた。母親のクリスティ・スパイビー(Christy Spivey)さんによると、フォーチュンさんは近年、住居を失うなど困難な生活を送っていた一方、亡くなる前には清掃事業を始めることを考え、生活を立て直そうとしていた。

事件はミシシッピ州が過去に人種暴力やリンチの歴史を抱えていることもあり、遺体の発見当初から全米の注目を集めた。だが、捜査当局は今のところ、人種的動機による事件との見方を示しておらず、薬物をめぐる争いと殺害、そして死亡後に遺体を木に吊るした経緯の解明が焦点となっている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ