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韓国サムスン電子、26年第2四半期営業利益89兆ウォン、過去最高を更新見通し

AIを巡る世界的な投資競争が続く中、メモリー市場で強みを持つサムスンは今後も成長の恩恵を受ける可能性が高い。
韓国の電機大手サムスン電子のロゴ(ロイター通信)

韓国の電機大手サムスン電子は7日、2026年第2四半期(4~6月)の営業利益が前年同期比約19倍の89兆4000億ウォン(約9.48兆円)になるとの業績予想を発表した。市場予想を上回る内容で、人工知能(AI)の普及を背景とした半導体需要の急拡大が収益を大きく押し上げた。売上高も前年同期比129%増の171兆ウォン(約18.13兆円)に達する見通しである。

業績拡大の最大の要因はAI向けサーバーに不可欠な高帯域幅メモリー(HBM)をはじめ、DRAMやNAND型フラッシュメモリーの需要が急増していることだ。生成AIの利用拡大に伴い、世界の大手IT企業がデータセンターへの投資を積極化し、高性能メモリーの供給不足が続いている。この需給逼迫を背景にメモリー価格は上昇を続け、世界有数のメモリーメーカーであるサムスンがその恩恵を受けている。

市場では、メモリー需要の勢いは当面続くとの見方が強い。生産能力の増強には時間を要するため、供給不足はすぐには解消されず、価格も高水準で推移する可能性が高いとみられている。一方で、サムスンは従業員への特別賞与を計上したことから、利益は本来であれば100兆ウォンを超えていた可能性があるとの分析も出ている。

もっとも、事業全体が好調というわけではない。半導体受託生産(ファウンドリー)事業やロジック半導体事業では、賞与関連費用の増加などもあり、赤字が続く可能性が指摘されている。また、業績予想の公表後には株価が小幅に下落した。市場では好業績がすでに織り込まれていたことに加え、米国企業によるAI関連投資が鈍化するリスクを懸念する声もある。

それでも長期的にはAI市場の拡大が半導体需要を支えるとの見方が優勢だ。大手金融機関は主要テクノロジー企業によるAI関連投資が2030年までに累計5兆ドルを超えると予測しており、サムスンも韓国内で2040年までに大規模な半導体投資を進める方針を示している。

AIを巡る世界的な投資競争が続く中、メモリー市場で強みを持つサムスンは今後も成長の恩恵を受ける可能性が高い一方、AI投資の過熱感や将来的な供給過剰リスクを慎重に見極める必要もありそうだ。

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