◎ミャンマー軍による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外への避難を余儀なくされた。
2022年12月25日/インドネシア、アチェ州のビーチ、ロヒンギャ難民の木造船(Rahmat Mirza/AP通信)

ミャンマーの少数民族ロヒンギャを乗せたボートがベンガル湾で転覆し、少なくとも17人が死亡、約30人が行方不明になっている。地元当局が10日、明らかにした。

AP通信によると、このボートは先週末に西部ラカイン州の港を出港したという。

APは関係者の話しとして、「このボートには少なくとも55人が乗っていた」と伝えている。

ボートは数日前に転覆し、8人がミャンマー当局に救助されたと伝えられている。人々はマレーシアに向かっていたとみられる。ボートが転覆した正確な日時は不明。

APによると、17人の遺体は首都ネピドーの西方約335kmに位置する海岸で収容されたという。

救助された8人はミャンマーの治安部隊によってどこかに連行されたとみられる。

軍政当局は行方不明者の捜索を継続しているようだが、現地の状況は明らかになっていない。

APの取材に応じたラカイン州の当局者は7日に海岸で遺体を発見したと述べている。「私はボートが不法に出港し、ベンガル湾で転覆したとしか聞いていません...」

ミャンマー軍による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外への避難を余儀なくされた。

バングラデシュのコックスバザール地区には70万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。

西側諸国はミャンマー軍による組織的な大量虐殺を非難しているが、軍政はこれを否定し、中露との連携を強化している。

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