◎警察は15日、首都マニラ南郊のバタンガス州の検問所でワゴン車から約1630キロの覚せい剤を押収した。
覚せい剤(Hong-Kong-Customs-and-Excise-Department)

フィリピンのマルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は16日、捜査当局が2億2800万ドル(約350億円)を超える覚せい剤を押収したことについて、「素晴らしい仕事をした」と絶賛した。

警察は15日、首都マニラ南郊のバタンガス州の検問所でワゴン車から約1630キロの覚せい剤を押収。運転手を逮捕した。

それによると、捜査当局はこの密売に関与した組織を追跡中だという。それ以上の詳細は明らかにされていない。

末端価格は2億2800万ドル超。過去数年で最大級の大捕り物となった。

マルコス・ジュニア氏は記者団に対し、「警察は素晴らしい仕事をした。本当に凄いことだ」と語った。「最大級の摘発であるにもかかわらず、警察は1人の死者も出しませんでした。発砲なし、負傷者なし、暴力なし、警察が慎重に行動したからです...」

またマルコス氏は警察が麻薬組織に対して新たなアプローチを採用していると強調。今回押収した覚せい剤は国外から持ち込まれたものであると述べた。

マルコス氏の前任であるドゥテルテ(Rodrigo Roa Duterte)前大統領はハリウッドスターのクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)さんが演じた法律をほとんど考慮しない映画キャラクター「ダーティハリー」を模して「ドゥテルテハリー」と呼ばれ、麻薬組織に対する数千件の超法規的殺人を容認し、軽微な犯罪を含む薬物関連の被疑者6000人以上を殺害。西側諸国と人権団体の強い懸念を引き起こした。

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