◎シャリフ氏は2017年、汚職裁判で有罪が確定した直後に辞任。2年後、さらなる汚職疑惑で起訴されるも、胸の痛みを訴え、裁判所の許可を得てロンドンに渡航した。
パキスタン、首都イスラマバード(khalidgd/Pixabay)

パキスタンの高等裁判所は19日、英ロンドンで亡命生活を送ってきたシャリフ(Nawaz Sharif)元首相に対し、帰国・逮捕後の保釈を認めると裁定した。

シャリフ氏は2017年、汚職裁判で有罪が確定した直後に辞任。2年後、さらなる汚職疑惑で起訴されるも、胸の痛みを訴え、裁判所の許可を得てロンドンに渡航した。

シャリフ氏はその後、「医師が帰国を許可しない」と主張。ロンドンにとどまり続けた。

地元メディアによると、シャリフ氏は先週ロンドンからサウジアラビアに移動し、21日にドバイから特別機で帰国する予定。

帰国の理由は明らかにされていない。シャリフ氏は帰国後、逮捕される見通し。

イスラマバード高裁は2020年、シャリフ氏の逮捕状を発行。速やかに帰国し裁判を受けるよう繰り返し要請してきた。

同高裁は19日付けの声明で、「シャリフ氏の逮捕状を一時保留する」と述べている。

地元テレビ局はシャリフ氏の関係者の話しとして、「イスラマバード高裁はシャリフ氏の保釈を認めた」と伝えている。

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