◎イスラム国家でムハンマドやイスラム教の聖典コーランを冒涜することは死罪に当たる。
パキスタンの女子校(Getty Images)

パキスタンの警察当局は14日、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)であると名乗った女を冒とく罪で逮捕したと発表した。

当局によると、女は東部パンジャブ州ファイサラバード在住。地元警察は女の自宅周辺に集まった暴徒を押し戻し、女を逮捕・連行した。

暴徒はムハンマドが侮辱されたことに激怒し、女を処刑するよう呼びかけていた。

警察によると、機動隊は女と一緒にいた別の2人も逮捕したという。警察は3人の身元を明らかにしていないが、ソーシャルメディアには逮捕された女とみられる写真が出回っている。

あるツイッターユーザーはこの女とみられる女性がヒジャブ(イスラム教のスカーフ)を身に着ける動画を拡散した。

イスラム国家でムハンマドやイスラム教の聖典コーランを冒涜することは死罪に当たる。パキスタンの刑法も冒とく罪の最高刑を死刑としている。

ムハンマドやコーランを侮辱した個人は起訴される前に命の危険にさらされる。パキスタンの人権団体によると、冒とく罪は少数派を弾圧するために悪用されることもあるという。

中部パンジャブ州では2月、暴徒が警察署に押し寄せ、冒とく罪で逮捕された男を誘拐・公開処刑した

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