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パキスタン・カーン元首相、刑務所から民間病院へ、政府が移送認める

カーン氏をめぐっては、健康状態の悪化が以前から問題となっていた。
2026年8月20日/パキスタン、カーン元首相の搬送に対応する警察当局(ロイター通信)

パキスタンのカーン(Imran Khan、73歳)元首相が20日、収監先の刑務所から首都イスラマバードの民間病院へ移送されていることが、地元メディアの報道で明らかになった。カーン氏は2023年8月からラワルピンディの刑務所に収監されており、健康状態をめぐって家族や支持者、弁護団が医療機関での治療を求めていた。

移送は最高裁判所の判断を受けたものだ。最高裁は18日、カーン氏を刑務所からイスラマバードの民間病院へ移し、専門医や本人が選んだ医師を含む医療チームの下で治療を受けさせるよう命じた。最高裁は治療期間を9月16日までとする方針を示している。

カーン氏をめぐっては、健康状態の悪化が以前から問題となっていた。今年2月には右目の視力が大幅に低下したと弁護士が明らかにしており、家族や支持政党・パキスタン正義運動(PTI)は専門的な医療を受ける権利が十分に保障されていないとして政府に対応を求めてきた。

一方、政府は最高裁の移送命令に異議を申し立てており、民間病院への移送が刑事司法制度に影響を与える前例になり得るとの懸念を示していた。ただ、最終的にはカーン氏の病院への移送が進められることになった。

カーン氏は2022年に失職して以降、多数の事件で起訴され、実刑判決を受けている。本人は一連の訴追について政治的な動機によるものと否定してきた。今回の病院移送は健康問題への対応にとどまらず、カーン氏と軍、政府との対立が続くパキスタン政治にも影響を及ぼす可能性がある。

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