北朝鮮・金正恩、新型駆逐艦のミサイル発射試験を視察=国営メディア
キムは週末に実施された試験発射を視察。2025年に公開した5000トン級の新型駆逐艦から戦略巡航ミサイル2発と対艦ミサイル3発が発射された。
と軍・政府当局者(KCNA/AP通信).jpg)
北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)党総書記が新型駆逐艦からのミサイル発射試験を視察し、海軍戦力の強化を強調した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が14日に報じた。
それによると、キムは週末に実施された試験発射を視察。2025年に公開した5000トン級の新型駆逐艦から戦略巡航ミサイル2発と対艦ミサイル3発が発射された。ミサイルはいずれも長時間の飛行の後、設定された目標に正確に命中したとされる。
巡航ミサイルは2時間以上、対艦ミサイルも30分以上飛行したとされ、北は兵器システムの性能と運用能力を誇示した形だ。今回の発射は艦艇に搭載された複合的な武器システムの運用試験や乗員の訓練を目的としたものとみられている。
キムは視察の中で、海軍の核戦力を含む攻撃能力の強化を強調し、「核戦力の無限拡大」を掲げた上で、迅速な対応能力や核打撃能力の向上に向けた新たな課題を提示したとされる。
また、同型の駆逐艦の建造も進んでおり、すでに複数の艦艇が計画・建造段階にあることも明らかになった。北は単一の艦艇運用にとどまらず、複数の駆逐艦による戦力整備を目指しているとみられる。
この新型駆逐艦は対空・対艦・対潜能力に加え、核搭載が可能なミサイルの運用も想定されているとみられ、北の海軍力の近代化を象徴する存在と位置付けられている。一方で、韓国などの専門家の間では、実際の戦闘能力や運用の完成度について懐疑的な見方も出ている。
北は近年、弾道ミサイルや巡航ミサイルの開発・試験発射を繰り返しながら、核戦力の高度化を進めている。米国との非核化交渉が停滞する中、ロシアや中国との関係を強化し、軍事力の拡充を図る姿勢が鮮明になっている。
今回の試験はこうした一連の軍備増強の流れの中で実施されたものであり、海上からの打撃能力を含めた戦略の多様化を示すものといえる。極東アジア地域の安全保障環境に与える影響も含め、各国の警戒が一層強まる可能性がある。
