北朝鮮・金与正、IAEAの非核化協議を一蹴「核保有国の地位は絶対的」
金与正はIAEAでの議論を「聞き慣れた愚かな話」と一蹴し、核放棄を求める国際社会の圧力に応じない姿勢を明確にした。
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北朝鮮の金与正(Kim Yo-jong)党部長がIAEA(国際原子力機関)総会で北の非核化が議論されたことを非難し、北の核保有国としての地位は変わらないとの立場を示した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が17日に報じた。
金与正はIAEAでの議論を「聞き慣れた愚かな話」と一蹴し、核放棄を求める国際社会の圧力に応じない姿勢を明確にした。
IAEA総会は9月14日に開幕し、北の核開発問題などが取り上げられた。韓国や欧州諸国は、北の核・ミサイル開発が国際的な核不拡散体制への重大な脅威になっているとして、国連安全保障理事会決議などの国際的義務を履行し、完全な非核化に取り組むよう求めた。
これに対し金与正は、IAEAや欧米諸国が北の核保有を否定しようとしても、北の立場を変えることはできないと強調。「朝鮮民主主義人民共和国の核兵器国としての地位は絶対的であり、何によっても逆転できない」とする従来の主張を繰り返した。
IAEAは総会に先立ち、北の核関連施設をめぐる年次報告を公表している。報告では、北がウラン濃縮能力を拡大していることや、原子炉の稼働を示す動きなどが指摘されている。こうした動向を背景に、IAEA側は北の核活動を継続的に監視し、国際的な核不拡散体制の中で対応する必要性を示している。
北は長年、核兵器を自国の安全保障を守るための手段と位置付け、核開発を放棄する意思はないとの立場を示してきた。6月にも金正恩(Kim Jong Un)総書記が、核保有国としての立場を行使することが国際情勢に対応するための方法だと主張し、核戦力の強化を進める方針を示していた。
今回の金与正の発言は、IAEAなどが求める非核化と、北が主張する核保有国としての地位との隔たりが依然として大きいことを示している。
北と米国、韓国などの間で今後、核問題をめぐる対話が行われる場合にも、核放棄を前提とする交渉と、核保有を前提とした北側の立場をどう扱うかが論点となる。
